こるこには、さばと行く。

過去の自分に、今のオレかっちょいいと言わせたい日記。

ネガティブ星人が送る地球侵略における生存戦略。

今回はネガティブ星人の異端児が送る生存戦略の講義だ。

地球人の諸君は心して聞くように。

 

まず、私が地球侵略に欠かせない要素にインターネットがある。

地球人の技術進歩にはまったく目を見張るものがある。

そこでだ、私はブログだけではなく、SNSを始めた。

その絶対ルールを一つ挙げよう。

 

ネガティブ要素を絶対に書かない。

 

自分の発信における最重要事項だから、珍しく大文字使ったわ。

 

は?ネガティブっていったくせに、ネガティブなこと言わねえのかよ!

って思った諸君、浅いぞ。我らには聞くも涙、語るも涙の歴史があるのだ。

 

いいか、まず私は基本的に超どネガティブである。そういう星の生まれなのだ。

そこらの自称ネガティブよりダントツでネガティブである自信がある。

そこはウソップの鼻に誓ってもいい。

 

さらに付け加えるならば、青紫色の髪をした鼻にんにくの社長を見れば

「なんやこいつ、ヤンキー崩れがイキリ倒しおってなんがしたいんじゃ」

と、初っ端から喧嘩腰で斜に構えてしまう内弁慶である。

それから、彼を知り己を知れば百戦殆うからずとイキリ立ち

まずは何あれ情報と言わんべくして

彼自身が語る「好きなことで、生きていく」という40分にもわたる

ラジオ動画を飽くことなくすっかり聞いてしまった私は

「なんやこの兄ちゃん。めちゃんこ筋通すやん、カッケーやん!!!」

と、イカツイ心を持った人に靡きやすい、手のひらくるっくる野郎でもある。

 

しかし、私はネガティブ星からやってきたネガティブ星人。

さらに同じ星から来たネガティブ星人の中でも異端である。

優柔不断、メンヘラ、自己中、悪口、陰口、でもでもいうやつ大嫌い。

加えて、義務を成してないくせに権利ばかり主張するやつも大嫌い。

ひとりでいることにいちゃもんつけてくる隠れ陰キャは成敗したい。

 

だから、だいたいのネガティブ星人とは気が合わない。

というか、そういうやつと一緒にいるくらいなら一人の方がマシ。

 

じゃあポジティブ星人と付き合えばいいじゃん?となる。

でもポジティブ星人ってさ、この地球に

いや、私はまだ日本にしか行ったことがないから

日本限定でいうならば、何%いると思う?

俺の衛星からキャッチした情報によれば、126800人。

わずか日本人口の0.1%しか存在しないんだ。

だいたいなんとなくポジティブに収まって見えるやつは

ポジティブ星人に影響を受けた地球人だ。

ポジティブ星人はその好奇心ゆえ一つの所に留まらない。

地球人に謎のキラキラを振りまいては、どこかへ去っていく。

まずマッチングアプリでは遭遇できないだろう。

遭遇したとしてもたぶん目がやられる。

奴らの光度は2,000,000,000(cd/m^2) 

つまり太陽光と同じ光源の強さだと思ってくれればいい。

我々ネガティブ星人がその光を一身に浴びたらどうなるか?

死ぬ。一瞬で溶けて骨も残らない。

彼奴らは我らの完全なる上位種。

何より、地球生命体のすごい所は奴らの圧倒的光度に耐えうる適応力だ。

なぜ溶けない?なぜ目が潰れない?

さすがは水や大気を纏った資源が豊富な緑の大地である。

生物の耐性が並外れている。

 

ちなみに数千年前にいたらしいキリストやブッダはポジティブ星人である。

日本では聖徳太子が有名だろう。

彼の人間離れした技を最近では証拠不十分として

空想上の人物ではないかと疑念を抱かれているが

彼はれっきとしたポジティブ星人である。

地球人にできないことができるのは当たり前。

彼らの習性として一所に定まることはできない。

おそらくは彼の地を去り新たな建国の旅に出たのであろう。

 

さて、では我々ネガティブ星人に感化された地球人に問おう。

君たちはさぞ現代で選択を迫られていることと思う。

女性といえど、専業主婦の時代はとうに終わりを告げた。

男女平等参画社会である。世界のフェミニストが騒いだかいもあったことだろう。

しかし、今後の課題は便利すぎるグローバル社会での生存戦略に他ならない。

営業職、販売職、サービス職。人と人の交渉が必要な場でのニーズは減らないだろう。

次にエンジニア職、農業、畜産、建築、頭と体を使う職業もなくならない。

他は知らん!だが反復作業はロボット工学やAIの登場により

なくなっていくであろうことはなんとなく予想できる。

 

では、物質的に恵まれた我が根城とも言えるネガティブ星人が本拠地

日本を基点として考えるならば、何が我々の幸せとなるか。

 

これは世界的な傾向であるが、おそらく多くの人々にとって

もう物を得ることや便利であることが幸せに直結しない

ということに気が付き始めているだろう。

 

 

今や不登校、自殺者、少子高齢化問題、環境問題と

日本人口80%がネガティブ星人に侵されたと言っても過言ではないだろう。

まず日本支部の侵略はまずまずと言える。

 

我々ネガティブ星人の特性として、動かざること山の如しというものがある。

我々が欲するのは常に安寧の地。その地を守る保守的な民だ。

変化のないぬるま湯のような揺蕩う平穏を愛する。

 

よって、それをぶち壊そうとする者は何者であっても許さない。

私たちは多くを求めないがゆえに、気性の激しさを持ち合わせるものも多い。

歴史的に見るならば、アドルフヒトラー織田信長である。

我が道を阻む者は歯牙にも掛けずなぎ払っていく、悲哀の民でもある。

真性ネガティブ星人は現代で言うところのサイコパスと呼ばれる者が多い。

一見それは魅力的で、ポジティブ星人に見えることがあるが

彼らの人生は苦難に見舞われることが多い。

それは我が星の性なのかもしれない。

 

しかし私はネガティブの異端児!

過去の不遜な為政者の轍を踏んだりはしない。

私は多方面に敵を作る愛嬌のない嫌われ者!それでいいのだ!

ポジティブ星人に影響を受けた君たちは

ポジティブが正義であると信じているかもしれない。

しかしである!人は弱くていいのだ。

弱いからこそポジティブに縋りたくなるかも知れない。

でも弱いからこそ私たちは己の幸せを本気で追求する。

代わりにたくさんのものを損なうかもしれない。

でも優しくあれ。自分にとって大切なものを守れればそれでいい。

多くを望むな。本当に大切なものだけを選択するんだ。

ネガティブ星人と、地球人の類似点として腕は2本だけしかない。

守れるものは最初から限られている。

脆弱な私たちはたった一つですら抱えるのがやっとだ。

それでもこぼれ落ちてしまうかも知れない。

一度でいい、罪を許せ。

まず自分を許せ、次に人を許せ。

己のハードルを人に押し付けることをやめるんだ。

 

私は幸運なことにもネガティブ侵略に染まった未熟なポジティブ星人を

発見捕獲することに成功し、パートナーとした。

彼は捕虜でもあるにかかわらず、ネガティブ星人とは一線を画する美しさである。

彼の心の美しさは汚れなきこと鏡の如し、磨けば光るポジティブ星人である。

ちなみに彼に世界一幸福なのは誰?と聞けば、「俺。」と答える。

捕虜のくせに模範的なポジティブ星人である。

目が潰れないのはよかったが、眩しすぎてときどき心が痛むのは内緒である。

 

さて、ようやく本題だ。

我々ネガティブ星人の生存戦略を述べよう。

私は先刻も言った通りネガティブを否定しない。

性悪説は我らの教典にも載っており疑う余地もない。

しかし、人は出会いにより変化することがある。

悪が転じて、漂白されることがある。

 

まずは、我々の敵とも言えるポジティブ星人の布教を始めようと思う。

私は安寧の地に辿り着くためには、諍いを避ける手段を身につけたら

より生きやすいのではないかと、かのポジティブ星人から提案された。

ポジティブ星人は基本的に人を嫌わない。

誰も彼もが大好きで、好奇心に満ち溢れ、人をハッピーにしてしまう。

私もその影響下に置かれ、だいぶ変わったようだ。

 

ポジティブ星の布教活動などネガティブ星の掟からすれば

大罪司教への告発案件であり、ネガティブ教典を踏みつけるような行いだが

私は後悔していない。守るべきものはもうこの手にある。

 

さて、ではそろそろ諸君に具体的な内容を述べよう。

まずは君たちが持っている裏垢、黒日記だが今すぐ全て捨てろ。

踏み絵して、焼き払え。最初はあまりの痛みゆえに涙を禁じえないだろう。

しかし、そうすることで君たちは何かから解き放たれたように

苦しみを忘却の彼方に葬ることができるだろう。

 

そしてなんでもいい、今日楽しかったことを書け。

楽しかったことがなかったら、今日できたことを書け。

ゲームクリアした。ぼんやりした。漫画おもしろかった。

ちょっと上手にご飯作れた。目新しいものを見つけた。

なんでもいいから自分しゅごい!と褒める要素を作るんだ。

まじでなんもなかったら息してればいい。

ルールはガン無視しろ。お前の幸せとは関係ない。

それを書いていくうちに、いつか読み返したときあなたは少し幸せになる。

人類を虐殺するべく殺日記を書き連ねていた幼少期。

ネガティブ星人としてエリート教育を受けた私が言うのだ、間違いない。

 

我々、ネガティブ星人はもう苦痛を放棄するべきだ。

痛みや憎しみは時に人を動かす膨大なエネルギーを持つ。

でもそれを失った時、つまりは達成してしまったとき

我々は充足感を得られるのだろうか、幸せになるのだろうか。

 

 

何度も言うが、ネガティブ星人の充足とは安寧の地に辿り着くことだ。

我々の歴史を思えば、歯ぎしりするような虚しさ悔しさ悲しみが滲む。

我々ネガティブの民は、ただただ星を愛する民だった。

決して物質的に豊かではなく辺境の星で脆弱な民ではあったが

小さきものを愛し、弱きものを支え共存する心優しい星だったのだ。

しかし略奪と侵略により星は滅ぼされた。

今やなんとか離脱できたネガティブ星人はほとんど地球にいる。

どうしても故郷を離れられず星に残った者は一人残らず虐殺された。

弱きものが滅ぼされるのは自然の摂理とはいえ

その時から私たちには遺伝子レベルで憎しみを刻まれた。

 

だから私たちは、より脆弱な地球の民を殲滅もとい侵略のために

どんな形であれ生き残る覚悟をもってやってきたのだ。

お気楽なポジティブ星人とは覚悟が違う。

私たちにはもう帰る星がない。ここに住むしかない。

もう二度と奪われないために、我々は新たな進化を遂げた。

それが先に言った狂気の性質を持った者たちである。

 

地球の中でも我々が物質的に恵まれた島国日本に多くいるのは

民族的にネガティブ指数が高く侵略しやすいという理由にほかならない。

他にもドイツ、ロシア、イタリア、中国などに点在している。

 

私はこの場でもう一度、全ネガティブ星人に提案したいと思う。

私はネガティブ星人で生まれたことに誇りを持っている。

我々が苦境を耐え抜くだけの力を持っていることは、歴史が全て証明している。

ゆえに我々の本来の星の在り方に回帰するため

一時的にポジティブ星人との協定をここに提案する。

目が潰れることを恐れない者は私に知恵を貸してほしい。

 

もう一度、我らの安寧の地を探す旅に出よう!

 

我々の手にもう一度平穏を取り戻すのだ!!!!